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香川県の四国霊場を巡るならおすすめ?観光と併せて素敵な旅を満喫

皆さんは四国霊場を巡ったことありますか?

香川県は八十八ヶ所で最後の町になり、観光客も多く参拝にいらっしゃってますよ。

今回は【香川県四国霊場を巡るならおすすめ?観光と併せて素敵な旅を満喫】についてご紹介していきます。

全て周るのは大変お時間がかかりますので、気になった場所を見つけてお遍路の気分を味わってみてくださいね。

香川県霊場巡りについて!

香川県は【涅槃の道場】と称されており、四国八十八ヶ所霊場66番【雲辺寺】から88番【大窪寺】までになります。

長かったお遍路もついに最後の県になり、弘法大師の歩みを噛みしめながらお寺巡りをすることになります。

全国でも県土が最小面積である香川県ですが、札所が比較的まとまっているのでお寺めりをされる方に最適です。

観光と併せて訪れる方も多く、お遍路の気分を味わいながら素敵なひと時を満喫することができます。

全て巡るのが良いとされますが「香川県の観光もしたい!」とお考えの方は、気になったお寺を巡るのがおすすめです。

特に最後の大窪寺は観光客もたくさんいらっしゃってますので、気になる場所や観光で訪れる予定の町の霊場へお越しになってください。

ではおすすめの霊場について見てきましょう!

神秘さと心が洗われるような空間が広がっていますので、ぜひ一度お遍路の気分を堪能してくださいね。

境内に2つの四国霊場が!【68番神恵院・69番観音寺】

四国霊場で唯一境内に2つのお寺が鎮座しているスポットで、琴弾公園内の琴弾山の中腹にございます。

2つの札所が同じ境内にあるのは四国霊場だけでなく全国的にも珍しい場所であり、珍しさを求めて多くの方が参拝に訪れています。

お遍路をされている方には大変人気がある場所であり、他のお寺とは一風変わった雰囲気で満たされています。

街の名前は観音寺市(かんおんじ)と読みますがこちらは観音寺(かんのんじ)と読み、同じ漢字ですが読み方が違う不思議な場所でもあります。

同じ境内に2つの寺院があるので建物がどちらのものなのかわからないこともありますが、コンクリートが【神恵院】、朱色の建物が【観音寺】を知っておくとわかりやすいです。

近くには寛永通宝の砂絵がありますので併せて訪れるのに最適であり、四国霊場の雰囲気だけでも十分味わえますよ。

札所が境内に2つ鎮座する全国でも珍しい場所ですので、ぜひ一度お越しくださいね。

神恵院と観音寺の由緒については下記に紹介してますので、併せてご覧になってください。

神恵院について!

神恵院四国八十八ヶ所霊場68番札所にあたるお寺で、開基したのは法相宗の高僧【日証上人】と言われています。

703年にこの地で修行されており、宇佐八幡宮のお告げを受けた時に海上で神船と琴を発見されました。

琴弾山に引き上げ【琴弾八幡宮】を建立して祀り、この時に【神宮寺】として建てられたのが起源。と言われています。

弘法大師が訪れたのは807年のことであり、琴弾八幡宮本地仏である阿弥陀如来を描いて本尊として祀りました。

明治になると神仏分離令により琴弾神社と神恵院は離され、観音寺境内に移転された。という歴史がございます。

阿弥陀如来像も西金堂に移され、神恵院は西金堂を本堂として阿弥陀如来像を祀っております。

本堂は2002年に新しく建てられたもので、コンクリートと白木が組み合わされた近代的な建物になっています。

観音寺について!

観音寺は四国八十八ヶ所霊場69番札所にあたるお寺で、創建されたころは【神宮寺宝光院】という名前だったそうです。

弘法大師が訪れたのは807年のことであり、琴弾八幡宮本地仏である阿弥陀如来像を納めた時にこの寺の第7世住職となって入山しました。

大師は琴弾山の中腹に奈良の【興福寺】に倣って七堂伽藍を建立し、中金堂には本尊とする聖観世音菩薩像を彫造して安置しました。

またこの地に仏塔を建てて瑠璃、珊瑚、瑪瑙(めのう)などの七宝を埋めたことから現在の【七宝山・観音寺】に改めた。という歴史がございます。

桓武天皇をはじめ3代の天皇の祈願所として利用され、室町時代に入ると足利尊氏の子【道尊大政大僧正】が住職として45年間職務を全うしました。

明治時代に入ると神仏分離令により本地仏を移し、現在の【一境内二霊場】という大変珍しい場所になりました。

金堂は室町時代の建築で国指定の重要文化財に指定され、朱色の柱ががとても印象的ですよ。

アクセス方法

場所は観音寺市八幡町1丁目2-7にあります。

  • お車でお越しの方:高松自動車道【高松西IC】から【さぬき豊中IC】まで行き、さぬき豊中ICから県道49号線を経由して25分(所要時間は40分ほど)
  • 電車でお越しの場合:JR高松駅から予讃線快速(JR)の観音寺行【観音寺駅】を下車し、徒歩35分ほど(所要時間は1時間35分ほど)

になります。

神秘的な空間が広がる四国八十八ヶ所の一つですので、ぜひ一度参拝にお越しくださいね。

四国霊場でも比較的アクセスしやすい場所として人気!【70番:本山寺

四国八十八ヶ所霊場70番札所にあたるお寺で、四国霊場では4か所にしかない五重塔がございます。

四国霊場では唯一の【馬頭観世音菩薩】を本尊とし、頭上に馬頭をいただく観音様として知られています。

807年に平城天皇(第51代天皇)の勅願により、弘法大師が開基したお寺です。

当時は【長福寺】という名前で鎮座しており、本堂は大師が一夜ほどの短期間で建立した。という伝説が語り継がれています。

2万㎡の広大な境内には国宝に指定されている本堂や仁王門、五重塔などが並び、大寺として栄華を極めた歴史あるスポットですよ。

天正の兵火では長宗我部軍が本堂に侵入した際、住職を刃にかけたところ脇仏の阿弥陀如来の右手から血が流れた。とされ、これに驚いた軍勢が退去したことで本堂は兵火を免れた。というお話が語り継がれています。

この仏は【太刀受けの弥陀】と呼ばれ、その後現在の【本山寺】という名称に改めました。

国宝の本堂は一重寄棟造りであり、1300年に建立された奈良風の造りになっています。

五重塔明治43年に再建されたもので、四国霊場で4つしかない特別なものになっています。

手水舎には河童の親子がお出迎えしており、可愛らしさと神秘さを演出しています。

「仁王門と五重塔がとても立派なお寺」として親しまれており、遠くからでも五重塔が見えて目印になっていますよ。

正に霊場巡りにふさわしい雰囲気と空間で満たされており、重厚さと気品が感じられる場所です。

心が穏やかなになる癒しの空間を満喫することができ、最寄りの駅から徒歩圏内にあるアクセスしやすいのも魅力の一つになっています。

馬の銅像が迎えてくれるスポットですので、お時間をかけて境内を巡ってみてください。

由緒あるお寺として知られていますので、ぜひ一度参拝にお越しくださいね。

アクセス方法

場所は三豊市豊中町本山甲1445にあります。

  • お車でお越しの方:高松自動車道【高松西IC】から【さぬき豊中IC】まで行き、さぬき豊中ICから県道229号線を経由して10分(所要時間は35分ほど)
  • 電車でお越しの場合:JR高松駅から予讃線(JR)の快速伊予西条行【本山駅】を下車し、徒歩20分(所要時間は1時間15分ほど)

になります。

お遍路やお寺巡りをされる方で賑わうスポットですので、ぜひ一度参拝にお越しくださいね。

日本最大霊場の一つに数えられる山に鎮座するお寺!【71番:弥谷寺

四国八十八ヶ所霊場71番札所にあたるお寺で、聖武天皇の勅願により行基菩薩が建立したものになります。

疾病平穏の為に光明皇后聖武天皇の皇后)から【大方広仏華厳経】がお祀りされ、寺院を創建した。といわれています。

寺宝の経典の中には724年頃に作られたものが残されており、724年よりも前に建立されたことが分かっております。

弥谷寺のある【弥谷山】は古くから霊山として信仰され、日本三大霊場の一つに数えられています。

古来より人々は山々に仏や神が宿る。と信じられて、弥谷山を霊山と呼んで信仰の対象としました。

霊山信仰を持った修験者により刻まれた摩崖仏が無数に点在しており、現在も水場の洞窟に水経木と呼ばれる真言を書いた木札をお供えし、山頂から流れ落ちてくる霊水で経木を洗い清めるお水まつりが参拝されています。

敷地内にある【獅子之岩屋】では弘法大師が9歳~12歳のころに修学に励まれた。といわれており、経蔵から経典を取り出して岩屋の窓からの明かりで学問に励まれていたそうです。

現在はお遍路やお寺巡りをされている方に親しまれており、歩き遍路の方は仁王門から石段が500段ほどあるとても大変な場所として知られています。

お車でお越の方は有料駐車場から行くことも可能ですが、108段の階段を登ることになり、楽をさせてくれない場所でもあります。

無料駐車場は標高120mほどのところにありますが、登る階段が増えますのでご自身の体調に合わせてお選びください。

途中には自動販売機などが設置されていますので、休み休み行かれることをおすすめします。

古くから死霊が帰る【仏の山】として信仰を集めたお寺ですので、境内に入れば神秘的な感覚になります。

本堂を振り返れば田舎町の美しい景色が広がっており、階段を登った疲れも癒されますよ。

お寺の名物にもなっている階段を皆さん必死に登っておられますので、観光でお越しの方もチャレンジしてみてください。

長い歴史と趣きのある景観、神秘的な本堂がお待ちかねしてますので、ぜひ一度お越しくださいね。

アクセス方法

場所は三豊市三野町大見乙70にあります。

  • お車でお越しの方:高松自動車道【高松西IC】から【三豊鳥坂IC】まで行き、三豊鳥坂ICから県道220号線を経由して10分(所要時間は35分ほど)
  • 電車でお越しの場合:JR高松駅から予讃線特急いしづちの松山行【詫間駅】を下車。同駅からコミュニティバス善通寺駅行【ふれあいパークみの】を下車し、徒歩20分(所要時間は1時間15分ほど)

になります。

日本三大霊場の一つに数えられるスポットですので、ぜひ一度参拝にお越しくださいね。

小高い丘の上に鎮座する神秘スポット!【73番:出釈迦寺

四国八十八ヶ所霊場73番札所にあたるお寺で、弘法大師幼少期の数ある伝説の一つ【捨身ヶ嶽】で有名なスポットになります。

弘法大師が【真魚】と呼ばれていた7歳のころ、我拝師山に登り

「私は将来仏門に入り、仏の教えを広めて多くの人を救いたい。私の願いが叶うなら釈迦如来よ、姿を現したまえ。もし叶わぬのなら一命を捨ててこの身を諸仏に捧げる」

と発して断崖絶壁から身を投じました。

紫色の雲が湧き、釈迦如来と羽衣を纏った天女が舞い降りて雲の中で弘法大師を抱きとめました。

願いが叶うことを示された弘法大師は青年になり、我拝師山の山頂に堂宇を建立した。という伝説が残されています。

こちらは【捨身ヶ嶽禅定】という札所でしたが、現在奥の院として鎮座しております。

弘法大師が実際に身を投じた場所は奥の院からさらに50mほど登った場所にあり、足がすくむような深い谷底になっています。

絶景スポットとして訪れる方も多く、眼下には讃岐平野や瀬戸内海を一望する景色をご覧になることができますよ。

境内は少し小高い場所にあることから町並みを一望することができ、心が洗われるような美しい景観が広がっています。

奥の院まで行かれる方も多くいらっしゃいますが約50分ほどの山道を登っていくことになるので、歩きやすい靴や服装で行かれることをおすすめします。

お寺の規模としてはこじんまりとした静かな空間が広がっており、地元の方の参拝スポットとして親しまれてますよ。

弘法大師の伝説が残る神秘的な場所ですので、ぜひ一度お越しくださいね。

アクセス方法

場所は善通寺市吉原町1091にあります。

になります。

境内からは町並みをご覧になることもできますので、ぜひ一度参拝にお越しくださいね。

弘法大師生誕の地として知られる!【75番:善通寺

四国八十八ヶ所霊場75番札所にあたるお寺で、弘法大師三大霊跡の一つに数えられるスポットになります。

江戸時代中期の【多度郡屏風浦善通寺之記】には唐より帰朝された弘法大師が御父の寄進した四町四方の地に、師である【恵果和尚】の住した中国長安の【青龍寺】を模して建立しました。

807年に斧始め(家を建てるとき材木に初めて斧を入れる儀式)を行い、813年に落慶しました。

父の忌み名【善通(よしみち)】をとって寺名を【善通寺】とした。という歴史があります。

鎌倉時代には佐伯家の邸宅跡に【誕生院】が建立され、江戸時代までは善通寺と誕生院のそれぞれに住職を置く別々のお寺だったそうです。

明治時代に善通寺として一つのお寺になり、現在は真言宗善通寺派の総本山として鎮座しております。

山号である【五岳山】は

  • 香色山
  • 筆山
  • 我拝師山
  • 中山
  • 火上山

の五岳に由来し、山々が屏風のように連ねることからかつては【屏風浦】と呼ばれていた歴史もございます。

誕生院とはお大師御誕生の地であることを示しており、東寺(京都)・高野山和歌山県)と並んで弘法大師三大霊跡の一つとして古くから篤い信仰を集めていた場所になります。

境内には金堂や五重塔が建ち並ぶ伽藍になっており、創建時以来の寺域を残しております。

東西に分かれているので見どころはたくさんあり、入って左側にある遍照閣はお砂踏み道場として知られています。

こちらで礼拝すると四国霊場巡礼と同じ功徳が得られるそうで、観光客も多く参拝に訪れていますよ。

お大師様生誕の地とあって他の札所とは規模の大きさが異なり、四国八十八ヶ所で最も有名なお寺と言っても過言ではありません。

お寺巡りをされている方なら長い時間巡ってみたくなるぐらい見応えがあり、立派な建造物をひとつひとつご覧になってみてください。

普段はのんびりとした空間と時間が流れていますが、善通寺市の初詣スポットとして人気があるためお正月等は大変混雑されるそうですよ。

お大師様生誕の地として全国から多くの方が参拝に訪れる町を代表するお寺ですので、ぜひ一度参拝にお越しくださいね。

アクセス方法

場所は善通寺市善通寺町3丁目3-1にあります。

になります。

弘法大師生誕の地とも言われているお寺ですので、ぜひ一度お越しになってくださいね。

小判のお守りを求めて訪れる方も多い!【76番:金倉寺

四国八十八ヶ所霊場76番札所にあたるお寺で、弘法大師の甥にあたる天台寺門宗の開祖【智証大師】が誕生した場所になります。

弘法大師が生まれた774年に智証大師の祖父【和気道善(わけどうぜん)】が建立し、名を【自在王堂】として851年に官寺となった際に開基の名をとって【道善寺】としました。

唐から帰朝した智証大師が青龍寺にならって伽藍を造営し、薬師如来を刻んで本尊としました。

現在の名前【金倉寺】になったのは928年のことであり、醍醐天皇の勅命により地名の【金倉郷】にちなんで付けられた。と言われています。

智証大師は子どもの頃【日童丸】と呼ばれて、とても賢いと評判だったそうです。

智証大師が2歳のころ、一人で遊んでいる幼い体から後光が指しているのをまわりの 人々が見た。と言われています。

きっと仏様が生まれ変わったに違いない。とこの地に立派な子が生まれたと喜び合った。とされています。

また5歳のころに目の前に天女が現れ

「あなたは三光天の一人、明星天子であり、虚空蔵菩薩の仮の姿。貴方が将来仏道に入るなら私がずっとお守りしましょう。」

と告げられた伝説が残されています。

この天女こそが子どもを失った母の辛さを教えられた後に仏になった【訶利帝母(かりていも)=鬼子母神(きしもじん)】であり、訶利帝母に守られて育った智証大師は修行を重ねて仏法を広めることができた。と言われています。

拝殿近くには大きな小判の置物があり、いかにも金運に御利益がありそうな神秘さが感じられます。

また子宝にも恵まれる。と言われており、夫婦でお越しになる方もいらっしゃいますよ。

「市街地にあって参拝しやすい」と多くの方に親しまれており、近くに有名なうどん屋【長田in香の香】があることから観光客も多く参拝されています。

ひっそりとしたお寺ですのでさほど人混みで混雑することはなく、ゆっくりと参拝したい方におすすめですよ。

広々とした境内がお迎えしてくれていますので、ぜひ一度参拝にお越しくださいね。

アクセス方法

場所は善通寺市金蔵寺町1160にあります。

になります。

参拝スポットとして親しまれていますので、ぜひ一度お越しになってくださいね。

歴史にゆかりある素敵なスポット!【84番:屋島寺

四国八十八ヶ所霊場84番札所にあたるお寺で、標高293mの火山大地の半島に佇む神秘的なスポットになります。

こちらは【那須与一】の扇の的や【源義経】の弓流しなどで有名な源平合戦の古戦場であり、歴史好きの方も多く訪れる人気スポットになっています。

屋島寺天平勝宝(749年~757年)の頃に鑑真和上によって開創されました。

815年に弘法大師嵯峨天皇の勅願を受けて訪れており、北嶺にあった伽藍を現在の地に移しております。

その時に十一面千手観音像を彫造し、本尊として安置しております。

弘法大師屋島寺の中興開山の祖として仰がれており、山岳仏教霊場として非常に栄えた場所でもあります。

天暦年間(947年~957年)には明達律師が訪れており、四天王像を奉納されました。

現在祀られている本尊は国指定の重要文化財に指定され、鎌倉時代に造営された本堂も重要文化財になっています。

戦乱により衰退の一途をたどりますが国主【生駒氏】の寺領寄進や歴代藩主の援助により修築され、鎌倉・江戸時代が合わさる風格が漂っております。

宝物館では源平合戦の遺物や宝物が展示されており、平成たぬき合戦ぽんぽこの日本三大狸【太三郎狸】が祀られています。

お遍路として有名なお寺ですが観光スポットとしても知られており、日本のみならず海外の方も訪れている高松市を代表するスポットの一つになってます。

近くには屋島水族館などもあるので観光で訪れるのに最適であり、瀬戸内海を見渡せる絶景も一緒に楽しめますよ。

綺麗に保たれている素敵なお寺ですので、ぜひ一度参拝にお越しくださいね。

鑑真と屋島寺の由縁について!

唐の学僧として知られ、朝廷からの要請を受けて5度にわたる出航を行いました。

暴風や難破にっより失明し、753年に鹿児島に漂着します。

翌年に東大寺へ船で向かう途中に屋島の沖で山頂から立ち上る瑞光に感得され、屋島の北嶺に登られました。

そこに普賢堂を建てて持参していた普賢菩薩像を安置し、経典を納めて創建された。という歴五がございます。

鑑真の弟子である東大寺戒壇院の【東雲律師】が堂塔を建立し、精舎を構えて現在の【屋島寺】と称しました。

アクセス方法

場所は高松市屋島東町1808にあります。

  • お車でお越しの方:高松自動車道【高松中央IC】から屋島スカイウェイを経由して30分ほど
  • 電車でお越しの場合:JR高松駅から高徳線(JR)の引田行【屋島駅】を下車。同駅から屋島山上シャトルバスの四国村・屋島山上行【屋島山上】を下車し徒歩すぐ(乗り継ぎ等を含めての所要時間は45分ほど)

になります。

歴史を感じさせる素敵なお寺ですので、ぜひ一度お越しになってくださいね。

境内からの景色が素晴らしい!【85番:八栗寺

四国八十八ヶ所霊場85番札所にあたるお寺で、地上から剣が突き上げたような神秘的な山【五剣山(標高375m)】に鎮座するスポットです。

こちらのお寺は五剣山の8合目あたりにあり、多くの方がケーブルカーで登られています。

829年に弘法大師が山に登り求聞寺法を修めた時に五振りの剣が天に振り注ぎ、山の鎮守【蔵王権現】が現れたそうです。

「この山は仏教相応の霊地なり」と告げられたので、弘法大師はそれらの剣を山中に埋めて鎮護として【大日如来像】を刻んで五剣山と命名しました。

頂上からは讃岐や阿波、備前など四方に八国を見渡すことができた。と言われており、もともとは【八国寺】という名前で鎮座していた歴史がございます。

大師が唐へ向かわれる前に再度この山に登り、入唐求法の成否を占うために8個の焼き栗を植えられました。

唐から無事に帰国したときに再び訪れると芽吹くことがないはずの焼き栗から芽が出ており、これにより現在の【八栗寺】という名前に改称されました。

時は流れて戦国時代になると長宗我部元親による八栗攻略の兵火により全焼しますが、江戸時代に【無辺上人】が本堂、高松藩主【松平頼重】が現在の本堂を再興されました。

標高がある場所に佇むお寺ですので山門前から見える讃岐平野は絶景になっており、ケーブルカーも15分間隔で運行していますのでアクセスしやすいのも魅力の一つになっています。

もちろんお車で訪れることも可能であり、八栗寺手前に有料駐車場がございます。

こちらは紅葉の名所としても知られており、秋には参拝と併せて素敵な景色を楽しむことができます。

ケーブルカーから見える紅葉の景色は大変美しいものになっており、自然を満喫するのに最適なスポットですよ。

地元の方からは「やくりさん」の愛称で親しまれており、連日多くの参拝客で賑わいを見せています。

神秘的な山に鎮座するお寺ですので、ぜひ一度参拝にお越しくださいね。

アクセス方法

場所は高松市牟礼町牟礼3416にあります。

  • お車でお越しの方:高松自動車道【高松中央IC】から県道272号線を経由して35分ほど
  • 電車でお越しの場合:JR高松駅から高徳線(JR)の引田行【八栗口駅】を下車。同駅から徒歩40分ほど八栗登山口駅まで行き、八栗ケーブルに乗って【八栗山上駅】を下車し、徒歩2分(所要時間は1時間20分ほど)

になります。

景色が素晴らしい四国霊場として親しまれていますので、ぜひ一度お越しになってくださいね。

四国霊場最後の札所!【88番:大窪寺

四国八十八ヶ所霊場88番札所にあたるお寺で、徳島県の県境に近い矢筈山の東側中腹に位置しております。

717年に行基菩薩がこの地を訪れており、霊夢を感得して草庵を立てて修行したと言われています。

弘法大師が訪れたのは815年のことであり、唐から帰国した弘法大師が現在の奥の院(胎蔵峯寺:さぬき市)にある岩窟で虚空蔵求聞持法を修法して堂宇を建立しました。

その時に等身大の薬師如来坐像を彫造して、唐の恵果阿闍梨(けいかあじゃり)より授かった三国伝来の錫杖を納めて【大窪寺】と名付けて結願の地と定めました。

こちらは女性の入山が早くから認められた女人高野としても栄えた歴史があり、一時は百以上の堂宇を誇っていました。

しかし天正の兵火・明治33年の火災により度々苦難を繰り返しますが、高松藩主の庇護や歴代住職の尽力により現在の結願聖地の法灯を守り続けています。

最後の霊場とあって多くのお遍路さんやお寺巡りをされる方が参拝に訪れており、観光客の姿も印象的です。

長く険しいお遍路もこちらで最後になり、結願のお寺らしく仁王門も立派でお土産屋さんも充実しています。

「とうとう回りきった」という気持ちになれる場所であり、表情穏やかに下ってこられる姿はとてもたくましく見えますよ。

こちらは結願のお寺ですがさぬき市が誇る紅葉スポットとしても有名で、秋のシーズンには多くの方が綺麗に色づいた紅葉をご覧になっています。

山の中の辺鄙な場所にありますが最後の札所ということもあって多くの方が訪れており、さぬき市を代表する観光スポットですよ。

お遍路をされていない方でも十分神秘さが感じられるスポットですので、ぜひお遍路の気分を味わってみてくださいね。

アクセス方法

場所はさぬき市多和兼割96にあります。

になります。

ついにお遍路の終わりを迎えるお寺ですので、ぜひ記念に一度お越しになってくださいね。

香川県四国霊場を巡るならおすすめ?観光と併せて素敵な旅を満喫

いかがでしょうか。

四国と言えば四国八十八ヶ所が大変有名な地方であり、これまで四国4県の四国霊場をご紹介していきました。

各県ごとに魅力的なお寺があり、長かったお遍路の旅も香川県で最後になります。

お遍路は大変お時間を要しますので観光で訪れる際は気になった場所を巡るのがおすすめで、もし全ての霊場を巡りたいと感じた時に改めて香川県にお越しください。

素敵な空間と歴史が感じられるスポットばかりですので、ぜひ一度香川県四国霊場を巡ってみてくださいね。

今回の内容で香川県四国霊場についてお伝えできていれば幸いです。